2つの切り口
4.感情表現度とは
次に、
感情表現度をみてみましょう。
これはまわりの方からみて、その方が、どのくらい自分の感情を表しているか、または他の人の感情を理解しているとわかるか、ということの度合いを意味します。
これも、
思考表現度と同じく、まわりからどう見えるかですので、たとえどれほど豊かな感情を内に秘めていても、それを外に出さなければ相手には伝わりませんから、
感情表現度は低いということになります。
では、感情はどのようにして伝わるでしょうか?目に見えるものと、耳に聞こえるものに分けて考えてみましょう。
まず、目に見えるものとしては表情があります。豊かな表情は、感情を表す代表的なものですね。眉の動きだけを見ていても、喜怒哀楽がわかるような表情をする方がいらっしゃいます。こういう方は、そうでない方に比べて、表情筋が発達していますね。また、目は口ほどにものを言い、と昔から言われています。目で誘う、目で説得する、目で懇願する、目で殺す…、などといいますが、何も語らなくても顔を見ているだけで今の気分が直ぐにわかる方、これは
感情表現度が高いのです。その逆が、ポーカーフェイスです。感情や気分の変化を顔に出さない、つまり
感情表現度が低いわけです。また手の動き、立ち居振舞いにも感情は表れます。
では、耳に聞こえるものではどうでしょうか?感情たっぷりの話し方をする方、いらっしゃいますね。声の抑揚や強弱、高低は、感情を表します。また、言葉遣いではどうでしょう?
先ほどのA子さんの電話をみてみましょう。“ねぇ〜、今晩、軽く飲まない?青山に、すっごく素敵な大人のバーを見つけたのよ!あなたもぜったい、気に入ると思うわ!8時頃、どうかしら?私は、7時過ぎにはなんとか出られそうなの。是非、行きましょうよ、ね!”この中で、感情を表わす言葉は、“ねぇ〜” “すっごく” “ぜったい” “ね(最後の言葉)”などです。ポーカーフェイスで淡々とお話になる方は、こういった言葉遣いはあまりしませんね。