ソーシャルスタイル解説
あなたを活かす

1.ソーシャル・スタイルの活かし方

ソーシャル・スタイル、とくにメインのスタイルは、幼い頃に形成され、一度かたまると、まず、一生変わらないものですし、また自分で変えようと思って変えられるものではありません。ときどきで、その場に合った、相手に合わせた言動をとることは、望ましいことですし、また、あとのセクションでも扱いますが、スタイル自体は、よほどの環境の変化、大きなショックがない限り、だいたい、一生一定です。私自身、人生のさまざまな変化の後に調査をしていますが、今までメイン、サブとも変化したことはありません。その度に、この理論の妥当性や、普遍性を思います。もともとこれは二つの世界大戦の間に、ミネソタ大学を中心に研究が進められていたものをその前身としています。人類の歴史は、戦争と疫病の歴史だ、という表現がありますが、よしあしはともかく、軍の研究したものは、精度と確度がかなり高いのは事実です。

このように、ソーシャル・スタイルは、思いのほかその方を特徴づけるものですが、これは、その方の性格のほんの一部、それも、あくまで言動という表面的な部分にすぎません。ただ、人と接するときには、一番最初に相手に知覚され、第一印象の形成などにも大きく影響します。人生には、いろいろなフェイズの人間関係があり、親子や、パートナー、ともに生活をしていく方など、ソーシャル・スタイルを越えて、もっと深いところの理解が必要な場合もあります。しかし、仕事や、コミュニティー、学校の関係など、目的に向かって、たくさんの方と、ともに協力していく場合には、お互いのスタイルを認識し、さまざまなやり方があることを、いいわるい、好き嫌いではなく、その方の独自性として尊重できるようになると、とても自然に違いを認め合うことができ、苦手意識もなくなり、お互いの強みを活かし、弱みを補い合うようなコラボレーションができるようになるのではないでしょうか?

すべての方が、今あるままで、完全な存在なのだと思います。いらないものは、何もないのです。

以下のセクションでは、各スタイルの強みと弱み、その活かし方について、見ていくことにしましょう。
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